平成14年12月13日
日時:平成14年7月27日(土) 快晴
場所:京都府舞鶴沖(京都府舞鶴市)
海上自衛隊創設50周年、舞鶴地方隊展示訓練に行ってきました。
朝6時起床、眠い目をこすりながらの出発です。
午前10時半、舞鶴基地に到着、日本海側唯一の海自基地ということもあってどれくらいの規模かと想像していましたが、正門から自衛艦の停泊場所まで50メートル程しかなく、思っていたよりこじんまりとした感じでした。
実は体験航海に参加するのは今回で2回目、前回は神戸・阪神基地。その時は演習はなく体験航海だけで瀬戸内海という場所柄もあって遊覧船に乗っていた感じでしたが、このたび乗り出すのは日本海、しかも乗船するのは日本に4隻しかないイージス艦のうちの1隻「みょうこう」、そして、さまざまな参加部隊、かなり期待大です。
午前11時、舞鶴港を出港。夕方5時頃まで約6時間の船旅の始まりです。(阪神基地の時は約1時間半でした)左手に冠島を見ながら順調に進んでいきます。みるみるうちに陸地から遠ざかります。外海に出て波も大きくなってきましたが、さすが「みょうこう」ゆれません。船酔いの心配はなさそうです。
午後2時頃、演習開始。
まず各艦がラッパを吹きあう自衛艦敬礼、次いで潜水艦の浮上、護衛艦「きくづき」による5インチ砲の空砲、直後に対潜水艦攻撃用のロケット弾(演習弾)の発射と続きます。(空砲といえどもかなりの音量)後ろからミサイル艇(本邦初公開「はやぶさ」)、掃海艇が並を白くしながら追い抜いていきます。
今度は空です。哨戒機P−3Cが3機、左後方より通過。
圧巻は小松基地よりF−15Jが2機左後方より飛来。旋回した後右側に回り込み、大空に向かい90度の急浮上。(後で聞いた話によると翌28日にはF−15Jは不参加とのこと)
最後はミサイル艇2隻、海上保安庁より参加した3隻、哨戒機SH−60Jによる共同展示。
午後3時、すべての演習が終わり帰路に。それにしても、海上には夏ということもあり日差しを遮るものが何もなく、ジリジリと肌をこがし(後日しっかり一皮むけました)海上生活の困難さの一端を垣間見た感があります。
午後5時、舞鶴に帰港。
たった6時間、乗船しているだけでしたが疲れました。
ふと、朝手渡されたパンフレットを見ると、そこには最近ニュースでよく耳にする地名がありました。舞鶴から蓮池夫妻が拉致された福井県小浜市までは目と鼻の先でした。今日自分が目にした海域にも、工作船が出没していたのかもしれません。それを思うと、海上自衛隊、さらにいうと舞鶴基地はまさしく国防の最前線にあるといっても過言ではないでしょう。
おりしも先日、ペルシャ湾にイージス艦の派遣が決定しました。(派遣されるのは今回乗船した「みょうこう」ではなく「きりしま」)それに緊張を増す東アジア情勢。このような中で、国防をになう自衛官のみなさんの日々の訓練、努力にあらためて頭の下がる思いです。
これから海上自衛隊はもとより、自衛隊の存在はますます重要なものとなるでしょう。