平成16 年3月7日
現代の日本人は、過去の戦争であった出来事は知っていても、当時の日本人がどんな思いで戦ったのかは、知る機会がほとんどないのかもしれません。
ある沖縄出身の歌手が「君はソーダのようにほほえんだね、アメリカ」と歌っていますが、この歌を聞くととても複雑な気持ちになります。戦後のアメリカの占領政策の成果なのでしょうか…。
しかたのないこと、とすませてしまえるほど冷静には考えられないのです。現代の日本人のアメリカに対する意識は、過去必死で戦ってくれた日本人を裏切っているようにさえ思えてしまうからです。もちろん見境なく反米になるのはいけないことです。しかし、「作法としての反米」は必要だと思いました。
文筆:森山美紀