15.5.29更新
4月28日は何の日か、おそらくほとんどの人は知らないのではないでしょうか。 
この日は日本の「独立記念日」。 
つまり、サンフランシスコ平和条約が発効し、日本が国権を回復した日なのです。

・敗戦〜連合国の植民地へ

 昭和20年8月15日・先の大戦の日本降伏以来、アメリカを主体とする連合国によって日本は占領されました。
 日本はマッカーサー連合司令官の支配下におかれ、主権を失って植民地状態となりました。
そして、独立までの数年間、占領軍から日本が二度と立ち上がれないように、一方的な軍事裁判、軍事力否定の憲法押し付け、自虐史観の押し付けなどが行われ、また連合国に都合の悪い情報は徹底的に検閲されました。
具体的な禁止事項は、
 (1)占領軍の批判 / (2)連合国及び朝鮮人の批判 / (3)連合国戦前の政策の批判
 (4)日本や大東亜共栄圏の宣伝 / (5)戦争犯罪人の擁護 / (6)国旗掲揚禁止、等など
 昭和天皇のお言葉をお借りすれば、まさに「冬」の時代です。

(占領期間中のGHQ統制の影響は現在も尾を引いています。マスコミ、政党、日教組などの反日思想はここから始まったと言っても良いでしょう) 

・条約締結〜日本独立

 敗戦から6年後の昭和26年9月8日、サンフランシスコ講和条約が吉田茂首相によって調印され、ようやく日本に主権が認められました。
 日本に独立が認められた背景には、来るべき冷戦の時代に日本を資本主義陣営の尖兵として利用しようというアメリカの戦略がありますが、これを吉田茂首相が利用して今回の条約締結へ持っていきました。条約発効の翌昭和27年4月28日(昭和天皇の誕生日の前日)に、日本は6年をこえる連合国による占領から解放され、国家として主権を回復することができました。
 この日から、日本への検閲や強制もなくなり、各家庭の軒先にも堂々と「日の丸」を掲揚することも出来るようになったのです。
 4月28日は、日本が植民地から再び「独立」できた栄誉ある日なのです。

 しかし、この日は、殆どの日本人から忘れ去られています。

 この名誉ある日を祝うことはなく、国やマスコミも取り上げようとしません。
 教育の場でこの日を教えることさえありません。

 どうして日本は、独立記念日を祝わないのでしょうか。教えないのでしょうか。
 「建国記念日」を日本の誕生日とすると「独立記念日」は新生日本の再誕日です。国家の由来に関わる歴史を教育せずに、どうして国民が自覚を持つことができるでしょう。
 マスコミ・教育機関は、8月の敗戦日は教えても独立記念日は教えません。しかし、日本の独立が無ければ日本は未だ占領下であり、欧米諸国に支配されているかもしれないのです。であれば、敗戦日よりも独立した日の方が、日本にとっては大事な日のはずです。思想的に独立記念日を祝わない、教えないのであれば、精神的に日本はいまだ占領状態が続いているということになります。

 私たちは日本人として、4月28日を、日本が国家として独立を勝ち取った日という歴史を覚えておくべきです。
 そして、この日を「独立記念日」として正式な祝日となるように、呼びかけていきましょう。

国権回復の日に昭和天皇が詠まれた歌
 風さゆるみ冬は過ぎて待ちに待ちし八重桜咲く春となりけり

 

関連項目:4月29日を「昭和の日」に!

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